不動産業界やその周辺業界については、私たちはどれだけ理解しているか。私なりの解釈を交えて、不動産業界の分類やその周辺業界の関係について解説したい。
不動産とは、土地およびその定着物をいう(民法86条1項)。日々の生活に欠かせないものであり、何かしらの接点が必ずあるので、専門家でなくとも、一定の理解があるはずだ。ましてや、過去に不動産を売ったり買ったり、貸したり借りたりしたことがある人にとっては、不動産業界について「なんとなく」の理解はあると思う。
筆者も、不動産と不動産投資に関わる仕事に長く携わっているが、未だに不動産業界やその周辺業界の裾野の広さと奥深さを実感している。不動産や不動産投資について解説をする前に、まずは、私なりの解釈を交えて、以下に不動産業界や周辺業界の関係について解説したい。
まず指摘しておきたいのは、「不動産業界」という言葉を日常生活や業務上で私たちは見聞きするが、かなりの確率で、人によって意味や範囲が異なるという点だ。かくいう私も、若かりし頃を思い返すと、例えば「不動産業界」という言葉と「建築業界」という言葉をうまく使い分けられていなかったと思う。ただ、不動産と建築を必ず切り分けないといけないという訳ではない。実際、プロや専門家でも、わざとあいまいに「不動産業界」という言葉を使っている場合もある。従って、これから説明する業界の区分も絶対的なものでないことをご理解の上で私の解説を聞いて頂きたいと思う。
まず最初に、不動産業界について解説する。不動産業界は、不動産オーナー、不動産デベロッパー、賃貸・管理業者、売買仲介業者、不動産資産運用会社などのプレーヤーで構成される。不動産業界に隣接する業界として、建設業界と金融業界が挙げられる。建設業界は、建築と土木に分類でき、さらにそれぞれの工事分野で、専門化・細分化がなされている。金融業界は、規模や機能に応じて、メガバンク、地銀、信金信組、信託銀行などに分類される。上記分類を筆者なりに大胆に業界地図として落とし込むと、以下のようになりる。

なお、不動産に関わるお仕事をなさっている方が上記分類を見たら、レイヤーが不揃いであったり、抜けている分野があったりと、ツッコミどころが満載の分類図になっていると感じるはずだ。が、MICEかつ誤りのない完全な分類図を作ることは困難であるし、もし仮にそのような分類図を作っても、逆に専門家以外の方にとっては不親切で、かつ、分かりにくいものになってしまうはずだ。従って、これをお読みになっている業界の方は「ふーん、あなたはそういう風に大胆に分類するのね」ぐらいに受け取って頂けるとありがたいと思う(笑)。

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